世紀の東京大改造の進行を背景に、それらの全体像や個々の開発事業を横断した共有と共創の場として、都市開発に関わるデベロッパーとクリエイターにより2019年から始まった車座のトークシリーズ「202X URBAN VISIONARY」。9回目となる今回は「東京・TOKYOの消費と生産とUV的都市計画」をテーマに、約3年ぶりに有観客で開催します。
パノラマティクス齋藤氏より、都市開発における先導的なマスタープラン不足の現状についての課題が投げ込まれた初回の議論以降、vol.2「都市開発におけるコンセプトを俯瞰する」、vol.3「都市開発事業と運営・エリアマネジメント」、vol.4「コロナ禍を受けた都市の変容」、vol.5「『都市東京の価値の再定義』~before&after~」、vol.6「TOD|都市と移動のこれから」、vol.7「次の東京のあるべき姿」、vol.8「都市開発のREAL・DIGITAL・VIRTUAL」というテーマで開催してきました。
1年ぶりの実施となる今回は、2020年1月以来、約3年ぶりに有観客にて開催します。
齋藤精一氏(パノラマティクス主宰)、豊田啓介氏(東京大学 生産技術研究所 特任教授、建築家、noiz/gluon)、後藤太一氏(リージョンワークス合同会社代表社員)、初参加となる三輪美恵氏(株式会社JTB 常務執行役員)のほか、開発事業者である東急、三井不動産、三菱地所、森ビルと共に、横断的なアクションに繋げられるようなトークセッションを目指します。
Urban Visionaryでは、2020年6月のvol.4以降、新型コロナウイルスによって社会が変化してからも、オンラインを活用し、その議論は続けられてきました。そんな中、働き方の変化だけではなく、価値観の変化や様々なもののDX化、経済や企業の状況の変化などを受けてもなお、東京の街は開発が続いています。今後も続くことが予定されているこれらの開発によって、東京のまちはどの様な価値観を提供すべきでしょうか?予想が難しい時代の呼称であるVUCAという言葉が様々なシーンで使われる今、都市開発やまちづくりを点で見るのではなく、それらの点が連携しながらも、歴史や文脈のあるそれぞれの場所だからこそのテーマや機能などを、もう一度再定義する必要があると考えます。
東京のまちが金太郎アメ化を起こしてしまっているのは、東京全体での大きなストーリーが欠けているからだと仮定すると、これからは、そういったの大きなストーリーをもちながらも、各まちや企業がそれぞれに役割分担を行い、地域の個性を育みながら東京の国際力を上げていく、というような地域間の共創と競争が重要になってきます。各まちの地場産業のような独自に培ってきた文化圏や、それらの連動によって生まれる経済について着目していくことで、これからの各まちに必要なものを浮き上がらせることができるのではないでしょうか。
9回目となる今回は、今まで議論してきたことも含めて、東京都心部を面で捉えたクリエイティブの祭典である『TOKYO CREATIVE SALON 2023』との共催で行われます。
クリエイティビティからの視点や「消費と生産」の観点から、企業だけではなくエリアとしての連携性や連動性、各エリアで取り組まれている集積という概念、また、場所の歴史や文脈・不動産環境における分散性をエリアごとに考えるとともに、”オール東京”で見た時のミクロなまちの話とマクロな東京の話を横断しながら、Urban Visionaryとしてこれからの東京全体や各エリアの在り方について考え、議論する機会としていきます。
【開催概要】
・名称:202X URBAN VISIONARY vol.9
・日時:2023年03月20日(月)開始19:00/終了21:00
・場所:YAU STUDIO(有楽町ビル10F)/東京都千代田区有楽町1丁目10−1
・参加費:無料 ※お申し込みには、無料のPeatixアカウント作成が必要です
・参加方法:Peatixイベントページよりお申し込み下さい
【登壇者】
齋藤精一
パノラマティクス主宰
1975年生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からニューヨークで活動を開始。2006年株式会社ライゾマティクス(現:株式会社アブストラクトエンジン)を設立。社内アーキテクチャ部門『パノラマティクス』を率い、現在では行政や企業の企画、実装アドバイザーも数多く行う。
2018-2022年グッドデザイン賞審査委員副委員長。2025年大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター
豊田啓介
東京大学 生産技術研究所 特任教授、建築家、noiz/gluon
1972年、千葉県出身。1996~2000年、安藤忠雄建築研究所。2002~2006年、SHoP Architects(ニューヨーク)を経て、2007年より東京と台北をベースにnoiz を蔡佳萱と設立、2016年に酒井康介が加わる。2020年、ワルシャワ(ヨーロッパ)事務所設立。2017年、「建築・都市×テック×ビジネス」がテーマの域横断型プラットフォーム gluonを金田充弘と設立。2025年大阪・関西国際博覧会 誘致会場計画アドバイザー(2017年~2018年)。建築情報学会副会長(2020年~)。大阪コモングラウンド・リビングラボ(2020年)。2021年より東京大学生産技術研究所特任教授。
後藤太一
リージョンワークス合同会社代表社員
東京生まれ。1992年東京大学都市工学科卒業後、鹿島に勤務。1997年UCバークレー校都市地域計画学科修了、ポートランド都市圏自治体「メトロ」成長管理局に勤務。2003年福岡に移住しエリアマネジメント、都心再生、地域経済開発などの推進主体を立ち上げ軌道に乗せる。近年では神山町の地方創生、渋谷のソーシャルイノベーション、福井のまちなか再生、中野のエリアマネジメントなど、各地でエリア戦略の構築と推進に関わる。一級建築士、米国認定都市計画士(AICP)。
三輪美恵
株式会社JTB 常務執行役員
東日本旅客鉄道株式会社入社。駅ナカ・駅ビルの開発(新規・リニューアル)と運営、商業施設コンサル、品川大規模開発、新規事業開発(イノベーション、JREモール等)、働き方改革・ワーケーションPT推進、シンガポール駅ナカ、台湾アトレ、ホテルメトロポリタン台北等の海外事業などに取り組む。2015 年株式会社アトレ常務取締役成長戦略室長、2017年東日本旅客鉄道株式会社 執行役員 事業創造本部部門長、2022年6月より株式会社JTB常務執行役員就任。地域交流・CX担当。
(SC経営士会副会長、熱海アートグラント審査員)
山口堪太郎
東急株式会社 デジタルプラットフォーム デジタル戦略グループ
1975年、長崎市生まれ商店街育ち。地理学科での買物行動・オフィス立地・通勤流動等の研究の延長?で同社入社。不動産部門の総括・企画、渋谷エリマネ・クリエイティブシティコンソーシアム等の事務局、公民での政策連携、各種講演・寄稿等を通じて、渋谷・東急沿線でのTransit Oriented Development(TOD)を核としたまちづくりを志向。どこでも働け、何でも家に届き、ワークとライフの境が無くなる中、多様な個性の交流・創発・発信の舞台としての都市のあり方は?という永らくの自他への問いが、コロナ禍の生活変容で急務に。現在は新設部門にて「リアル+デジタルの融合」にトライ中。
佐々木誠
三井不動産株式会社 S&E総合研究所 上席主任研究員
大阪大学経済学部を卒業後、三井不動産(株)入社。ららぽーと、アルパーク、東京ミッドタウン、都心型商業ビルなど多くの商業施設の企画・開発・運営業務や三井不動産S&E研究所・上席主任研究員を歴任。出版本に「北米のファッションストリート」、「世界の都心商業」、「パブリックコミュニティ」等があり、雑誌「販売革新」、「WWD」、「SC JAPAN TODAY」、「繊研究新聞」、「三友新聞」などにも執筆多数。
藤井宏章
三菱地所株式会社 エリアマネジメント企画部 理事
NPO法人大丸有エリアマネジメント協会 常務理事
DMO東京丸の内 事務局長
北海道生まれ。1985年、三菱地所株式会社に入社。横浜みなとみらいランドマークタワーの開発を6年間担当の後、丸ビルの建替え、仲通りの改修、街ブランド戦略の推進を含む丸の内再構築プロジェクトに13年間従事。その後、2008年より5年間、ロンドンに駐在。帰国後、海外事業、不動産証券化事業部門を経て、2016年から大丸有地区のエリアマネジメントを担当。2017年にDMO東京丸の内を設立し、事務局長を併任。趣味はトライアスロン。8年前より南房総・館山に週末拠点を持ち、横浜と館山の二地域居住。
中裕樹
森ビル株式会社 タウンマネジメント事業部 パークマネジメント推進部兼TMマーケティング・コミュニケーション部
2008年森ビル株式会社入社。虎ノ門ヒルズのヨガ、フラワーマート等のイベント企画や新虎まつりなど新虎通りを含めたエリアマネジメント、グリーンバードの清掃活動を通じたコミュニティづくりに携わる。 2019年11月よりパークマネジメント推進部に異動し、今年開業予定の麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズエリアプロジェクトのパブリックスペース・サスティナビリティ企画に携わる。
※登壇者情報は本ページにて随時更新していきます。
【質問募集】
当日登壇者に回答・議論してもらいたい質問を、申込み時Peatixイベントページにて募集し、当日の議論に活用させていただきます。ご投稿希望の方は、お申し込み時のフォームより送信お願いいたします。
【制作】
主催:202X URBAN VISIONARY 実行委員会(企画主体:パノラマティクス、 春蒔プロジェクト株式会社)
共催:東京クリエイティブサロン実行委員会
【お問い合わせ先】
202X URBAN VISIONARY 実行委員会 事務局
→Peatixイベントページより、主催者宛にお問い合わせください。
【アーカイブ/参考資料】
このトークシリーズは、テーマを変えながら今後も複数回の開催を予定しています。
本ウェブサイトのアーカイブページ内より、これまでの開催レポートなどにもぜひお目通しください。