世紀の東京大改造の進行を背景に、それら全体像や個々の開発事業を横断した共有と共創の場として、都市開発に関わるデベロッパーとクリエイターにより2019年から始まった車座のトークシリーズ「202X URBAN VISIONARY」。11回目となる今回は「UV的実践|都市型イベントの活用とは」をテーマに開催します。
パノラマティクス齋藤氏より、都市開発における先導的なマスタープラン不足の現状についての課題が投げ込まれた初回の議論以降、vol.2~vol.10にわたり、「都市開発におけるコンセプト」「エリアマネジメント」、その後、「コロナ禍の影響」「東京の価値再定義」「TOD|都市と移動」「次の東京の姿」「REAL・DIGITAL・VIRTUAL」「消費・生産と都市計画」「都市の産業生態系」と、多角的なテーマで議論を重ねてきました。1年ぶりとなる今回も、昨年に引き続き渋谷キャストにて開催します。
URBAN VISIONARYでは、2020年6月のvol.4以降、新型コロナウイルスによる社会変化の中でもオンラインを活用し、議論を続けてきました。そんな中、働き方や価値観の変化、DXの進展、経済環境の変動を経ても、東京の街は開発が続いています。今後も続くことが予定されているこれらの開発によって、東京のまちはどの様な価値観を提供すべきでしょうか?予測困難な時代(VUCA)と言われる今、都市開発やまちづくりを点(=単発のプロジェクト)として見るのではなく、それらの連携や、それぞれの場所の歴史や文脈を踏まえた上で再定義する必要があります。
11回目となる今回は、都市開発において重要な、ハードとソフトの連携に焦点を当てます。現状、都市の未来を構想する開発部署(ハード)と、都市空間を活用し実験的なイベントも企画・運営する部署(ソフト)には、しばしば認識のズレが生じます。しかし、ソフトは規制緩和やコミュニティ醸成を促し、開発(ハード)側にポジティブな影響を与えることができます。この関係をどう密接にし、より有機的な都市開発につなげるかに焦点を当て議論します。
今回も、今まで議論してきたことも含め、東京都心部を面で捉えたクリエイティブの祭典である『TOKYO CREATIVE SALON 2025』(TCS)との共催で行われます。上記のようなソフトとハードの連携のために重要な役割を担うのが、TCSのような都市型イベントです。都市型イベントは、住民やコミュニティを巻き込みながら都市空間の可能性を引き出し、時には規制緩和のきっかけにもなり得る重要なツールです。こうしたイベントをどのように活用し、まちを変えていくのかもまた重要となってきます。
都市開発と都市型イベントの接点を見つめ、新たな可能性を模索し、来年のTCSを活用したこれからの開発のあり方を探っていきます。
【開催概要】
・名称:202X URBAN VISIONARY vol.11
・日時:2025年03月19日(水)開場18:30/開演19:00/終了21:00
・場所:渋谷キャスト G階 SPACE(多目的スペース)/東京都渋谷区渋谷1-23-21
・参加費:無料 ※お申し込みには、無料のPeatixアカウント作成が必要です
・参加方法:Peatixイベントページよりお申し込み下さい
【登壇者】
齋藤 精一
パノラマティクス主宰
建築デザインをコロンビア大学建築学科で学び、2006年、株式会社ライゾマティクス(現:株式会社アブストラクトエンジン)を設立。
2020年に地域デザイン、観光、DX等を手がけるデザインコレクティブ「パノラマティクス」を結成。
2023年よりグッドデザイン賞審査委員長。株式会社アブストラクトエンジン代表取締役。2025年大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター。
寄本 健
・東急株式会社 文化・エンターテインメント事業部 アート&カルチャー担当
・株式会社東急文化村 執行役員 美術・映像事業部 事業部長
・東急メディア・コミュニケーションズ株式会社 企画開発本部 シニアアドバイザー
・渋谷ファッションウィーク 事務局長/東京クリエイティブサロン2025 統括エリアディレクター
1999年入社。ホテル事業、エリア戦略策定、学童保育事業、東横線副都心線相互直通プロジェクトに携わったのち、2013年に株式会社東急文化村に出向。
2018年より渋谷開発事業部にて、エリアマネジメントやブランディング、地域連携など、渋谷再開発におけるソフト面を担当。2019年より現職。
田邊 秀治
東急株式会社 渋谷開発事業部 プロジェクト推進第二グループ
1976年 横浜市出身。2000年に東京大学建築学科を卒業後、複数の総合デベロッパーを経て、2015年に東急電鉄(現在の東急㈱)入社。
前職までで、マーケティング・商品企画、設計、既存ビルのPM/CMなども経験しつつ、キャリアの大半は開発事業の企画・推進業務に従事。
主な開発案件は、東京スクエアガーデン(中央区)、渋谷アクシュ(渋谷区)において計画初期から竣工・開業までを担当。
現在も渋谷駅周辺にて複数の再開発事業を推進中。
城間 剛
東急不動産SCマネジメント㈱/運営推進本部/広域渋谷圏推進室/広域渋谷圏推進課/課長
TCS(Tokyo Creative Study)原宿エリア企画・運営統括ディレクターを担当。
都市型イベントの企画や運営に従事し、特に原宿エリアの多様で独特な文化を活用した街づくりに注力。
TCSをはじめ、今後多様なエリアイベントに取組み、地域の魅力を引き出すことでエリア価値の向上を図る。
また、エリア内の多様で若い新しいアイデアを追求し、地域住民や訪問者の満足度向上を図る。
池田 祐一
東急不動産㈱/都市事業ユニット/渋谷事業本部/表参道・原宿エリアグループ/グループリーダー
広域渋谷圏の再開発事業として渋谷フクラスや東急プラザ原宿「ハラカド」の事業推進に従事し、主にソフトウェアの観点から商業企画に注力。
特に「ハラカド」では商業施設ではなく創造施設をテーマに、銭湯や雑誌、屋上広場等様々な魅力的なコンテンツの誘致・企画を行う。
都市開発のハードウェアとそれに連動した文化創造発信機能(ソフトウェア)を掛け合わせることで、そのエリアらしい価値の創出に取り組む。
「ハラカド」開発後も表参道原宿エリアの運営責任者として、施設単体ではなく面的なエリア価値向上を図る。
菱田 和宏
三菱地所株式会社 事業開発企画部 兼 都市計画企画部 統括
一級建築士
2007年 株式会社三菱地所設計
意匠設計者として、大手町・丸の内・有楽町地区の大規模施設の企画・設計に携わる。
2012年 大手広告代理店
プランナー・プロデューサーとして、自動車、インフラ、行政等のクライアントとイベント・プロモーション・ブランディング等に従事。
Park-PFI等の公共空間活用にも携わる。
2022年 三菱地所株式会社
東京都・東京高速道路株式会社が取組む「KK線再生プロジェクト」について、事業コンサルタントという立場で支援を担当。
また、長期的な目線でのまちづくり機会の創出を担っている。
【質問募集】
当日登壇者に回答・議論してもらいたい質問を、申込み時Peatixイベントページにて募集し、当日の議論に活用させていただきます。ご投稿希望の方は、お申し込み時のフォームより送信お願いいたします。
【制作】
主催:202X URBAN VISIONARY 実行委員会(企画主体:パノラマティクス、 春蒔プロジェクト株式会社)
共催:東京クリエイティブサロン実行委員会
特別協力:渋谷キャスト
【お問い合わせ先】
202X URBAN VISIONARY 実行委員会 事務局
→Peatixイベントページより、主催者宛にお問い合わせください。
【アーカイブ】
このトークシリーズは、テーマを変えながら今後も複数回の開催を予定しています。
本ウェブサイトのアーカイブページ内より、これまでの開催レポートなどにもぜひお目通しください。
【来場者の皆様へのお願い】
・場内では、主催者による写真撮影が行われる予定です。会場内のお客さまが映り込む場合があります。それらは、イベント終了後に主催者によるテレビ/新聞/雑誌/WEBなどに露出/掲載される場合がありますので、予めご了承ください。
・会場内においては、飲食物の提供はございません。